普段の食事の中で玉ねぎが使われることは非常に多いことでしょう。実はこの玉ねぎによる【アレルギー】が存在するのです。
食べると胃痛や吐き気、頭痛など何だか体の調子が悪くなる、という人は一度病院で検査してみた方がいいかもしれませんよ。
今回は玉ねぎアレルギーについてまとめてみました。気になる赤ちゃんへの影響はどうなんでしょうか? 知っておくと為になる!そんな情報をお届けします♪
記事の目次はコチラ♪
玉ねぎアレルギーの原因や症状は?
玉ねぎには【硫化アリル】という成分があり、疲労回復、血圧や血糖値を下げる働きがあります。このように硫化アリルは非常に体に良い働きをするのですが、玉ねぎアレルギーの原因は、この硫化アリルにより症状が現れるケースが非常に多いのです。
玉ねぎアレルギーの症状としては、軽いかゆみ、嘔吐、下痢、頭痛等様々で、特に赤ちゃんがアレルギーを起こしてしまうと、粘膜の腫れにより呼吸困難に陥る恐れがあります。
玉ねぎを赤ちゃんに与える時期はいつ?
普段、食物として食べなれている玉ねぎ。
生で食べてもよし、煮ても焼いても良しと万能な野菜です。煮るとトロトロになるため赤ちゃんでも食べやすいイメージですが、どのくらいの時期から食べることができるのでしょうか。
育児本や離乳食のレシピサイトなどによりますと、あかちゃんに玉ねぎを与え始めて良い時期は生後5~6か月の離乳食初期頃からOKのようです。ちなみに生の玉ねぎは3歳くらいから与えることが一般的のようです。
離乳食のたまねぎの下ごしらえは?
玉ねぎは離乳食にもおすすめの野菜ですが、生で与えるのは×!辛味だけでなく、なによりも刺激が強すぎて内臓への影響が心配です。与える時は必ず加熱するようにしましょう。
またまだ歯が生えていない赤ちゃんには摩り下ろしたものや裏ごししたものをあげるようにしてください。
おすすめはしっかりと柔らかくなるまで茹でた玉ねぎをペースト状に裏ごししたものです。甘みが出て赤ちゃんも喜びます。 また冷凍保存もOK!いっぱい作ってストックしておくといいですね。
離乳食を作る際の調理の方法
まず、玉ねぎの外の皮を剥き、大きめのざく切りにした後、多めのお湯で茹でます。繊維があるため柔らかくなるのに少し時間はかかるのですが、固さを確認しつつ火加減をみましょう。
玉ねぎは加熱することにより甘みが増すため離乳食初期では出汁等を加えることをせず食べさせることができます。離乳食が進んできたら一緒に鰹節や昆布で煮ると良いと思います。
玉ねぎに十分に火が通ったらざる等の通気性の良い容器にあけ、水気を切りましょう。その後、すり鉢などですりつぶして赤ちゃんでも食べやすいペースト状にしましょう。
そのまま離乳食として食べさせるのも良いのですが、おかゆに混ぜたり、白身魚や豆腐などに和えることもオススメです。玉ねぎに粉ミルク・じゃがいもや人参を加えスープにすることも食べやすく栄養も満点のため、オススメです。
離乳食のたまねぎの保存方法について
玉ねぎ自体が長期保存が出来る野菜ですが、離乳食用にペースト状にしたものを冷凍保存しておくのがかなり便利!
小分けにしておくと使いたい分だけ解凍すればいいので無駄がありません。さつまいもやとうもろこしなどと一緒にペーストにしておくのもいいですね。
だんだんと歯が生えてきたら茹でたものを冷凍するなど月齢に合わせて保存してあげるといいでしょう。
離乳食に玉ねぎは入れたほうがいいの?
玉ねぎにはビタミンB6とビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンB6はタンパク質を同時に摂取した場合に身体への吸収をサポートする働きがあります。ビタミンCは体内の免疫力や抵抗力を高める働きがあり、風邪をひきにくくする作用などがあります。
それだけではなく、玉ねぎには血液をサラサラにする効果やカリウムや銅、貧血予防に効果のあるモリブデンなどのミネラルなどもバランス良く含んでいます。玉ねぎ100gには1.6g程度の食物繊維が含まれているため便秘気味の赤ちゃんにもオススメです。
以上のことから玉ねぎは食材として非常に優れているため、赤ちゃんの離乳食にも大変向いています。
家庭での対処法や対策は?
離乳食として赤ちゃんに与える場合は、アレルギー対策として、少量ずつ与えていき赤ちゃんに異変がないか様子を見ることが重要となってきます。もしも、異変があった際は、すぐに与えるのをやめましょう。
また、自己判断はせず対策案を係りつけの医師などに相談し、血液検査等を行うことにより、原因をはっきりさせることも大事です。
いつもより柔らかくする、潰すなどして消化にいいものを作ってあげましょう。 1週間ほど続く場合は小児科で診てもらってくださいね。
玉ねぎで下痢になった場合の対処法は?
便秘の予防や便秘の解消に効果があるということは、消化能力以上に玉ねぎを食べてしまうと下痢をしてしまう可能性があるということです。お腹が緩くなったと感じた場合には、脱水症状に注意しましょう。
少し前までは、赤ちゃんが下痢をしている場合、離乳食を中止しミルクや母乳に戻すことが勧められましたが、現在はWHO(世界保健機関)では下痢をしていても離乳食を与え続けることが推奨されています。
理由は離乳食に含まれる水分により、脱水症状を防ぐ目的があるからです。それと同時に離乳食の栄養により消耗した体力の回復を図る目的もあるようです。
赤ちゃんのお腹はデリケートなため些細なことで下痢になります。下痢が一週間以上続くようでしたら、小児科を受診することをオススメします。
硫化アリルを含む食材は?
玉ねぎに含まれる【硫化アリル】ですが、この成分を含む食材は玉ねぎだけではありません。
玉ねぎの他に、にんにく、長ねぎ、にら、らっきょう等に含まれるため、アレルギーと確認できたらこれらの食品も食べさせないようにしましょう。
まとめ
大人にとっては全然問題ないものでも、赤ちゃんにとっては刺激が強すぎたり体に大きな負担がかかるものがあります。 玉ねぎも生のまま与えるのは絶対にやめてください。
しっかり加熱したものを、最初はごくごく少量から与えてくださいね。
万が一体調が悪くなった場合はかかりつけ医に相談するようにしましょう。