【玉ねぎの栽培方法】 肥料時期や追肥のやり方について

玉ねぎの栽培方法

玉ねぎの栽培方法は、比較的簡単です。近年では、栽培技術の向上や、品種改良などにより、野菜などの農産物は年中収穫出来るようになりました。

しかし、農家の高齢化は進む一方で、一つの農家は同じ特定の作物を育て、一定量を流通させるために、同じ施設や土壌で作物を育てることが必須となってきます。

ですが 同じ場所で作物を育てると、年を追うごとに作物の育ち方や品質は悪くなり、収穫量も減ってしまう「連作障害」が起こってしまいます。

ここでは、玉ねぎの栽培方法や肥料時期、追肥のやり方をご紹介しています。




玉ねぎの栽培方法や肥料時期は?

玉ねぎの栽培方法や肥料時期は、次の動画で確認してください。

*玉ねぎ栽培のメリット*

  • 害虫の影響を受けにくい
  • 長期間になるが意外と栽培は簡単♪
  • 寒さに強いので冬にも栽培できる
  • 苗を購入したほうが管理しやすい
  • 深植えしなくて良い

土壌消毒をする理由について

土壌消毒 やり方

玉ねぎは栽培しやすい野菜ですが、同じ場所で何度も育てると、だんだん育ち方や品質は悪くなってしまいます。そのような連作障害を回避するために、土壌消毒が重要となってきます。

連作障害はなぜ起こるのでしょうか?特定の作物ばかりを連続して栽培していると、その作物を好む土壌病原菌や土壌害虫が大量に発生することにより、連作障害が起こります。

これらの土壌病原菌や土壌害虫による連作障害を防ぐ方法としては、様々な作物をローテーションし、栽培することが効果的ですが、専業農家としては困難な問題です。そのため、同一の作物を栽培することが余儀なくされることが多いのが現状です。

連作障害を改善するための土壌消毒

太陽熱消毒 レストラン

土壌病原菌や土壌害虫による連作障害が原因の場合には、病害虫がいなくなることにより回避することができます。病害虫駆除が一番簡単にできるオーソドックスな方法が土壌消毒です。

土壌消毒の種類としては、熱を利用した「太陽熱消毒」や「土壌消毒剤」を使用する方法などがあります。連作障害の原因や土壌病害虫の種類により、効果が異なります。

土壌消毒のやり方3つを紹介

◎太陽熱消毒による土壌消毒の方法
土壌にたっぷりの水を注ぎ、ビニール等で覆い太陽の光を十分に浴びさせます浴びさせます。それにより、土壌の温度が上昇し土の中にいる土壌病害虫を駆除することができます。

連作障害に携わるほとんどの病害虫は約60度で死滅すると言われています。そのため、太陽熱消毒は60度に達することが重要なカギとなります。

夏場の暑さでも土の中を60度以上にすることは困難なため、夏場に気温が上昇する西南暖地などでの土壌消毒に最適な方法です。

◎土壌還元消毒により、有機物を土壌に混入する方法
土の中で分解されやすいフスマや米ぬかなどの有機物を土壌に混ぜ、そこに水を十分に入れ、太陽の光により、土の中にいる微生物が有機物を食し、大量に増え活発に活動し、同時に土の中の酸素も使うことにより、土壌に居座る病害虫を窒息させて駆除することが出来ます。

太陽熱消毒よりも低温で効果が出るため、東北地方などの日照時間の確保が難しい土地で活躍する方法です。

しかし、病害虫を死滅させる際に異臭が発生しますので、近隣への配慮が必要です。

◎土壌消毒剤による方法
土壌消毒剤方法により得られる効能や安定性・経済面などから総合して、昨今では一番ポピュラーな土壌消毒方法です。土壌消毒剤には様々な種類があります。

・クロルピクリン
揮発性の消毒剤で土の中に直接薬剤を注入します。使用時には、悪臭がしますので、身体を守るためのマスクや眼鏡・ゴム手袋などの防護具が必要です。簡単に揮発しますので、ガスを抜く作業などが不要なのが特徴です。
・DーD
クロルピクリンよりガスの抜けるのが悪いため、ガスを抜く期間が3~4日程必要です、ガスを抜くことを怠ると薬害が起こる可能性がありますので、気を付けましょう。
・ダゾメット
ダゾメットは微粒剤です。土壌に均等にまき、微粒剤が土の中の水分に反応し、効果が出ます。水分が必要なことと、ガスを向く期間が10日から2週間と長いことも特徴で、土壌の病害に効果があります。
・ヨウ化メチル
常温でかつ液体のため、土壌に直接注入し使います。ガスを抜くのに時間がかかります。

玉ねぎの栽培方法について

<栽培方法>
玉ねぎの苗の植え付け方法は、畝の幅は90センチくらいで、苗の植え付け間隔は15センチ間隔でやります。

まず、玉ねぎの苗を用意し、植え付ける穴をあけて苗を置きます。次に、土を穴より多く盛り、もみ殻を苗の周りにかけます。土によって肥料の効きは違い、植えている品種によっても変わります。

また、地域によって気温や天候が違うので、全て同じ方法というわけにはいきません。周りで玉ねぎを栽培している人に聞いてみてくださいね。

苗が枯れる

<苗が枯れる理由>
玉ねぎの苗を植えたあとに、苗が枯れてしまうことがあります。地域や気候によって原因はさまざまですが、主に次の6つが考えられます。

①土が合っていない
玉ねぎは粘土質や酸性の土壌だとうまく育ちません。苗を植える前に苦土石灰をまいて、酸性度を中和しておきましょう。
②乾燥や多湿が原因
玉ねぎを保存するときも「風通しのいいところに」と言われるほど、玉ねぎは乾燥に強いです。ですが、植えつけた後に土が乾燥してしまうと、水分不足になり 苗の先のほうが黄色く乾燥していきます。

水をやり過ぎると今度は病気にかかりやすくなりますが、あまりにも乾燥がひどい時は適度に水をやりましょう。

③肥料が原因
動画でも紹介されていましたが、植え付けの直前に化成肥料を播くと、肥料に含まれる成分が直接根に当たってしまい、「肥料当たり」を起こします。

葉の先が黄色くなっていると肥料当たりを起こしている可能性があります。

④病気によるもの
玉ねぎは比較的栽培しやすい野菜ですが、それでも害虫や病気の影響を全く受けないわけではありません。

玉ねぎの病気に関してはこのサイトでもご紹介しているので、参考にしてくださいね。

⑤苗が細い・小さい
玉ねぎは球根です。苗が細いと霜に当たって枯れることがあります。上の動画でも「玉ねぎ栽培は苗選びが大切!」と紹介されていたように、太さはとても重要です。

太すぎてもダメで、直径が7㎜くらいのものがベストなので、購入される際にぜひ探してみてくださいね。

⑥生理現象(気にしなくて良いもの)
玉ねぎは新しい葉が生えるときに古い葉は枯れていきます。枯れたように見えますが、これは成長過程でそうなるものなので心配はいりません。

むしろ、「枯れているから」と水をやったり肥料を追加してしまうと、それこそ枯れる原因になるので注意してくださいね。

玉ねぎ栽培の追肥時期について

玉ねぎは10月中旬から12月上旬が植えつけ適期で、肥料時期になります。

早生の場合は 植え付け時期が早い分収穫も早いです。晩生は遅く植え付けをしてもいいのですが、収穫が梅雨にかかる事もあるので 注意が必要です。

玉ねぎの肥料や追肥のやり方は?

玉ねぎ 追肥

玉ねぎの肥料時期や追肥のやり方は、量も大事ですが、時期が大事になります!!寒くなってくると、いくら追肥しても効果は期待できません。成長期になってからがポイントになるので、早春まで待つことが大事です!

黒マルチ栽培の場合は、成長期になったらマルチは剥がして数回に分けて追肥し、雑草は追肥しながら抜きます。玉ねぎは、過肥料は厳禁で、とう立ちした玉ねぎは硬くて食べられないので注意してくださいね。

肥料や追肥のやり方を守って、美味しい玉ねぎを作ってください♪

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