アレルギーというものが身近になってからさまざまなものでアレルギー反応が出るということはだいぶ認知されるようになりましたね。今回ご紹介するのは【玉ねぎアレルギー】です。
血液サラサラ効果が大きく取り上げられ、その健康効果が注目されている「玉ねぎ」。ちょっと意外な気もしますが玉ねぎアレルギーで悩んでいらっしゃる方は大勢います。一体何が原因なのでしょうか?
実は玉ねぎに含まれる硫化アリルが玉ねぎアレルギーを引き起こすとされています。ここでは、玉ねぎに多く含まれている「硫化アリル」についてまとめてみました。
記事の目次はコチラ♪
玉ねぎに多くふくまれる硫化アリルとは?
玉ねぎに多く含まれている硫化アリルは「アリシン」ともよばれ、玉ねぎをはじめとしたネギ類の独特の香りの素です。
玉ねぎを切ると目にしみて涙が出るのは、玉ねぎを切ることによって玉ねぎの細胞が壊れ、硫化アリルが気化して空気中に放出されると、目や鼻を刺激してしまうから。そのため、涙や鼻水が出てしまうのです。
目や鼻を刺激する厄介な成分と思われるかもしれませんが、実はこの硫化アリルにはさまざまな健康効果が!!硫化アリルの効果や効能は、続きでご紹介します。
硫化アリルの効果や効能
硫化アリルの効果や効能はこちら♪
◇消化液の分泌を助け、食欲を増進させる
◇疲労を回復させる
◇新陳代謝や神経の沈静化に必要なビタミンB1の吸収と活性化を促す
◇血液の凝固や、血管を詰まらせる血栓を防ぐ
◇コレステロールの増加を押さえ、動脈硬化を予防
◇免疫細胞である白血球やリンパ球が効率的に活動できるようになるため、免疫力がアップ!!
◇新陳代謝が活発になることで、老廃物の排出し、脂肪を燃焼させてくれる
免疫力UPでガンにも効果的
硫化アリルは体外から侵入した異物や、体内でつくられたガン細胞を撃退するNK(ナチュラルキラー)細胞の働きを活発にしてくれます。
免疫力をアップさせてガンにも効果的な働きをしてくれる玉ねぎは、日頃から積極的に取り入れたい食材の1つですね。
玉ねぎアレルギーの症状は?
玉ねぎはとっても体にいいのですが、人によってはアレルギーを引き起こす原因に。玉ねぎを食べて何か違和感がある場合はアレルギーかもしれませんね。
硫化アリルが原因で引き起こす玉ねぎアレルギーの主な症状は、
・頭痛
・吐き気
・めまい
・腹痛や下痢
・湿疹
などです。酷い場合は呼吸障害をも起こし救急車で運ばれる…なんてことも。一般的な食べ物アレルギーと同じですね。
玉ねぎの調理時の注意点は?
さまざまな健康効果がある硫化アリルですが、水溶性の成分のため、水にさらすなどした場合には成分が流れ出てしまうことがあります。
効果的に摂りたいなら、切ったあとには出来るだけ水にさらさない方が良いでしょう。生の食べるときは、15分ほど空気にさらしておくと良いですよ。
また、硫化アリルは加熱すると成分が失われてしまいます。薄切りにしてから15分ほど放置すると、加熱しても成分が壊れなくなるようですので、ぜひ試してみてくださいね。
硫化アリルを効果的に摂取する2つのポイント
アレルギー出ない方は体にいいので積極的に取り入れたい【硫化アリル】ですが、効果的に摂取するには2つのポイントがあります。毎日の食生活にぜひ活用してみてください♪
★ポイント①:油と一緒に加熱しよう!
硫化アリル自体は加熱に弱いのですが、油と一緒に調理すると成分が分解されにくい状態に。よって炒め物や揚げ物は硫化アリルを効果的に摂取するのに大変適しているといえます。
煮物で玉ねぎを使う場合は煮込む前にさっと油で炒めるといいですよ。
また、豚肉や緑黄色野菜などビタミンB1を含む食品と一緒に調理すると健康効果はさらにUP!!おすすめです!
★ポイント②:潰したり刻んだり!
玉ねぎだけに限らず、にんにくやネギにも含まれる硫化アリル。にんにくやネギなどは潰したり、すりおろしたり、刻んだりとひと手間加えた方がより効果的に摂取出来ます。
とはいえ気になるのはニオイ…。硫化アリルによるニオイなのですがちょっと気になりますね。ですが食欲をそそるニオイでもあります。
口臭・体臭を抑えて摂取する方法 はコレ
とはいうものの…。やはりニオイは気になりますね。女性の場合は特に気になるかと思います。
少しでもニオイを抑えるにはどうすればいいの!!ということで、ニオイを抑える方法をちょっと調べてみました。
ぜひ参考にしてみましょう!
硫化アリルは体内に入って分解されると別の物質に変化するのですが、それが強烈なニオイの成分の基となります。そしてその成分が血液中に入り込み口臭や体臭となって外に出るんです。
ですので食前と食事中、食後とそれぞれの対策で少しは軽減出来るかもしれません!
硫化アリルはたんぱく質と結びつきやすく、硫化アリルを包む作用があります。ということでニオイの基となる硫化アリルをたんぱく質で包んじゃいましょう!
方法は簡単です。食事の前に牛乳を飲むだけです。手軽に出来るのが嬉しいですね。
食前と同様にたんぱく質を多く含む食品と一緒に食べるといいでしょう。
例えばチーズ。牛乳と同じ乳製品ではありますがたんぱく質を豊富に含んでいます。ニオイを軽減させる効果が高いといわれています。
たんぱく質の他には「緑茶」がおすすめです。緑茶成分と硫化アリルをが結合しニオイを軽減します。またコーヒーも同様にニオイを軽減させる効果があるようです。
硫化アリルを含む食事をした時、食後の対策としておすすめなのが「リンゴ」です。食後のデザートにもなって一石二鳥ですよ。
リンゴに含まれるポリフェノールがニオイを抑えます。より効果を得たい時は皮ごと食べるのがおすすめ!
食前・食事中・食後の対策をご紹介しました。
他にもウーロン茶やマテ茶などもニオイを軽減させてくれるので一緒に飲むといいですよ。そして食後にコーヒーでホッと一息。もうこれでバッチリ?!