玉ねぎは年中通して、美味しく、常備野菜として有能な野菜ではないでしょうか。
中央アジア原産とされる玉ねぎは明治時代から日本で栽培されるようになり、私たちが食べている部分は根っこではなく「鱗茎(リンケイ)」と呼ばれる部分です。購入する時もなるべく鱗茎の大きいものを選んだりしますよね。
玉ねぎ栽培としているとき、葉が折れていると「もしかして病気?!」と心配になってしまいますが、その鱗茎を大きくする方法が実は、葉の部分にあるんです。
ここでは、玉ねぎの葉と鱗茎部分の関係について調べてみました。
記事の目次はコチラ♪
玉ねぎの葉が折れる原因や理由は?
春先など新玉ねぎの時期が近づくと畑でグングンと上へ上へ伸びる葉を見かけますが、あるとき、葉がポッキリと折れているのを見てびっくりしませんか?「大丈夫なのかしら?あの玉ねぎ?!」など思ったりしませんか?実は病気ではなく、葉が折れる原因がちゃんとあるのですよ。心配することありません♪
玉ねぎの葉が折れ始めたら、しっかり育って収穫し頃、食べ頃になってきたという証拠なのです。鱗茎部分に栄養を与え、生長させる際には鱗茎近くの葉の部分が空洞化するために、弱い風が吹いただけでポッキリと折れます。
葉が折れることで、残りの栄養が鱗茎部分へ運ばれて、そこから1週間ほど土の中へおいておくとグンッと大きく肥大します。そこで収穫すると美味しい大きな玉ねぎが頂けます♪
玉ねぎ畑で葉が折れ始めているのを見かけたら、そろそろ収穫の時期が近付いている証拠なのですよ♪
葉をわざと折る場合もあるの?
玉ねぎの鱗茎が十分に育ち成熟すると葉は自然に折れてきますが、農家ではわざと葉を折ることもあります。
それはなるべく早く鱗茎を成熟させ、収穫を早めるためです。わざと人工的に葉を折っても、玉ねぎの鱗茎は成熟します。上の葉に栄養が運ばれるのをとめることで、鱗茎は肥大し、出荷できる大きさに肥大します。
また、畑で葉が自然に倒れているものと倒れずにまだ残っているものとがありますが、その場合わざと折るのは成熟状態と収穫時期を合わせるためです。
農家の玉ねぎ成熟術、さすがプロはよく知っていますね。
玉ねぎの葉が折れていても心配することなく、食べ頃の嬉しい時期が近付いてきたサインだと知ってホッとしました♪うちで楽しむ家庭菜園などでもぜひ使ってみたい裏ワザですね。
あまり強い力で折ると鱗茎部分だけでなく根っこまで浮いてしまい、せっかく大きく成熟させようとしても失敗してしまいます。大きくなりますようにと優しく折ってくださいね♪